はじめまして。やっちゃんと申します。
普段はX(旧Twitter)上でメタゲーム対戦をしているのですが僕好みの公式大会が開かれるとの噂を聞きつけたのでこれは出るしかない!ということで参加してきました。
自分の中ではかなり納得のいく構築ができたと思うので最後まで読んでいただけたらうれしいです。
最高レート
最終レート
[1] 構築経緯
まずこのルールで使用できるポケモンを確認しましょう。こちらです。
(※最近まで参加させていただいていた他の大会で使っていたものを流用しているため強い順に並べているわけではありません。)
この大会においてのキーポケモンは間違いなくHゾロアークだと考えました。ゴースト無効のイリュージョンで錯乱させることができるのはもちろんですが単体性能で見てもテラスを切らずに影うちを無効にできるため対面性能がずば抜けて高いと思います。この大会で勝ち切るためには相手のゾロアークに惑わされずに安定した行動を作ること、逆に自分の構築ではゾロアークの幻影を可能な限り生かすことの2つがポイントだと考えました。
この2点を踏まえて強そうなポケモンを探していたところ初手ナモイダイトウからの展開が強いのではないかという結論に至りました。Hゾロアークを入れることにより相手に初手からゴースト技を打たせにくくすることができるためほぼ全ての相手に確実に1発耐えて行動できる点、そしてゴースト以外の高火力技を打てる点が今回の環境にとてもマッチしていると思いました。
次に構築のコンセプト上Hゾロアークも確定しました。最初はコノヨザルのステロ展開が増えることを予想し耐久振りチョッキを考えていましたが仲間大会などでステロコノヨザルにあまり当たらなかったことから無難にタスキで採用しました。
その後水技の通らない相手、特にドラパルトと初手に対面した際にクイタンからの出して有利を取れるポケモンが欲しかったのでエナジー髪を採用。
そしてゲンガーヤミラミのどくびし軸を誘って破壊するためのラム悪テラミミッキュ、フワライドへの最低限の対策としてラウドボーンが入りました。
最後にイダイトウを残しておいた際(特にクイタンで引いた時)に素早さが低いため何もできず倒されてしまうことが多かったためトリルでの切り返しが欲しいと感じました。そこでここまでで少しキツかった相手のイダイトウ♂やソウブレイズに強く出ることができ自分1匹でも試合を決めに行けるアッキヤバソチャをトリル要因に採用しPTが完成となりました。
ちなみにこのルールで最強のサーフゴーやどくびしで選手圧力をかけられるゲンガー、トリル要因として強いミカルゲに関しては相手のゲンガーヤミラミを誘って倒したいという理由から意図的にPTから外しております。
[2] PT紹介
イダイトウ♀
(NN メグルオハカ)
水テラス 適応力 @ナモ
波乗り/シャドボ/クイタン/アクジェ
201(44)-113(4)-148(104)-167(252)-103(60)-88
C
無振りハバタクカミに波乗り+アクジェ中乱数1発(92.4〜110.8%)
HB
陽気ゾロアークの叩き+影うち耐え(59.8〜71.7%)
意地ソウブレイズの草テラバ耐え(83.6〜99.9%)
陽気ミミッキュのシャドクロ影打ち乱数耐え
(87.6〜104.5%)
HD
臆病髪のシャドボ耐え(81.5%〜96.5%)
S
4振りラウドボーン抜き
最遅ミミッキュ抜かれ
このルール最強の先発ポケモン。45試合中38試合で先発に出した。相手の初手がゾロアークだった場合も基本気にすることなく安定した行動を通せるのがとても偉かった。このルールで水を半減できるポケモンは基本ドラパかイダイトウ♂しかおらずしかもイダイトウ♂は初手に出てきにくいポケモンのためとりあえず波乗りを打っておけばなんとかなる。ゾロアークに対してもナモのみを持たせることで叩き+影うちを余力を残して耐えることができ裏から出てきたミミッキュの皮を剥がして倒されるといったふうに初手からかなりのアドバンテージを獲得することが何度もあった。クイタンも環境に一定数いた電磁波ドラパルトやミミッキュのタスキや皮を剥がしながら交代し裏のエースを安全に着地できるのが偉かった。さらに冷静にすることで最遅ミミッキュの下をとることができたまにいたレッカミミッキュに荒らされる心配もなかったのが偉かった。
またアクジェ持ちのため残しておくだけで倒しきれなかったポケモンをスイープできたりテラスをすればイダイトウと打ち合えたりと残しておくだけで何かしらの仕事はしてくれるためとても活躍してくれた。1700チャレンジの試合もこいつが相手のイダイトウ♂を削ってくれたおかげで勝てた。
余談だがこの枠はオスで使っても良いと思う。メスとオスそれぞれに良さがあるので好みによって使い分けると良いと思う。
オスのよさ
クイタンアクジェの火力が伸びる
初手出しが読まれにくい
メスのよさ
初手からゴースト技の火力が高い
反動技がないため体力が削られにくい
38/45 選出率1位
ゾロアーク
(NNバケルキツネ)
格闘テラス イリュージョン @タスキ
シャドクロ/叩き/テラバースト/影うち
135(36)-145(220)-80-×-80-178(252)
HB 毒ダメ+ミミッキュのじゃれつく耐え
このルールの入れ得ポケモン。人によって評価は変わると思うが僕はとても高く評価している。特に偉い点がミミッキュへの対面の安定感で叩き→シャドクロと入ることでカシブもレッカも玉も気にすることなく倒しに行くことができる。テラスを切らずに影うち無効なのがタスキポケモンとしてとても優秀だった。
またゾロアークの弱い点として相手のノーマルテラスに何もできず起点にされてしまうことが挙げられるため最低限抗えるための格闘テラスを採用。これによりゾロアーク対面ノーマルテラスを切り悪巧みを積んできたサーフゴーにちょっかいをかけることができた。流石に1発では倒せないものの起点にならず裏の圏内に入れることができるのが偉かった。他の選択肢にローキックもあったが流石に火力が足りなかった。
イリュージョンはおまけ程度に考えていたためミミッキュ相手に髪に化けて出すなど怪しさ満点なことも何度かあったが相手の思考をバグらせて1ターンの隙を作れることも何度かあるのでイリュージョンは強かった。ただ基本2番手に出していたためこいつを出すとラス1までバレてしまうのが少し嫌だった。
27/45 選出率2位
ハバタクカミ
(NN コダイノオウ)
ノーマルテラス 古代活性 @エナジー
ムンフォ/シャドボ/挑発/瞑想
135(36)-×-91(124)-176(164)-156(4)-195(180)
HB 玉ミミッキュのじゃれつく耐え(83.7〜99.2%)
S 準速ドラパルト抜き
このルールでもやはり強い神。イダイトウの水技が通らない上にゾロアークもタスキ貫通で倒されてしまうドラパルト対策にとても強かった。可能な限り火力を上げたかったためSを準速ドラパ抜きまで落としたが相手の封印髪にボコボコにされたこともあったので最速にしてもよかったかもしれない。とはいえノーマルテラスも合わさるとスイーパー性能がとても高くイダイトウゾロアークと選出した際は他にテラスを切ることもあまりないので安定して強いポケモンだった。
仲間大会ではシャドボムンフォの2ウェポン+補助技2つだったためヤミラミに嵌められたりラウドボーンを崩せないのが課題だった。そこで挑発を採用することでこれらのポケモンを楽に対処できるようにした。後述するラウドボーンのアンコールと合わせることで相手のラウドボーンに回復させないプレイングも可能にした。
練習会では瞑想の枠を守るにして相手のトリルターン稼ぎに使っていたりイダイトウを誤魔化すために日本晴れも試したが今回はテラス込みでサフゴを誤魔化すために瞑想を採用。どちらにしても使いたい場面はなかったものの瞑想にしたことでサフゴを誤魔化す手段が手札にあったのは偉かった。
18/45 選出率4位
ミミッキュ
(NN カクレタカゲ)
悪テラス 化けの皮 @ラム
シャドクロ/じゃれつく/影うち/呪い
131(4)-142(252)-100-×-125-162(252)
超地雷型ミミッキュ。ゲンガーヤミラミのどくびし軸を完全にメタったポケモン。ラムのみで毒を回復しつつ悪テラスをすることでヤミラミの金縛りやアンコールを無効にできる。実際に大会期間でそこまでしたのは1回だけだがとても荒らしてくれた。テラスを切ると呪いが鈍いになるのは注意。その1試合でやらかして負けかけた。
元々この枠はラム悪テラ竜舞ドラパルトだったがドラパルトだとヤミラミは止められてもラス1のミミッキュに逆に止められてしまうのが弱かった。そこで化けの皮と影うちを盾に裏のポケモンまで貫ける可能性のあるミミッキュを採用した。ドラパと違い汎用性は落としていないため他の構築にも出せるのはグッド。副作用としてたまにいた電磁波や鬼火も無効にして相手を困らすこともあった。元々ミミッキュというポケモン自体の対面性能は飛び抜けて強いためどくびし軸にもそれ以外にもそれなりの活躍をしてくれた。ただ何も考えずに使うとゾロアークに基本負けてしまうため困ったら出しとけといった感じではなかった。
13/45 選出率6位
ヤバソチャ
(NN ウマイオチャ)
毒テラス 耐熱 @アッキ
シャカシャカ砲/シャドボ/瞑想/トリル
177(244)-×-158(252)-157(12)-100-90
C 瞑想後135-156髪に等倍シャドボorシャカシャカ砲確2(51.1〜60.0)
構築に最後に入ってきたラストピース。この構築で苦手なイダイトウ♂やソウブレイズに抗えるポケモンとして採用した。この2匹を起点にトリックルームを展開し裏の髪やサフゴなど本来苦手なポケモンをも倒しに行けるのが他の草複合と違い偉かった。自信がエースになるだけでなく残りのトリルターンでイダイトウが暴れる展開も作れるため選出に組み込むみやすかった。
唯一失敗したと思う点が最遅にしなかったところ。大会前はトリル用に素早さを落としたイダイトウを抜けるのが偉いと思ったものの公式大会中は相手のイダイトウの素早さラインによってトリルしていいのか否か判断ができなかったため最遅にすべきだった。それによって負けた試合が2試合くらいはあった。
2日目までは僕がこのポケモンを使いこなせておらずプレミで負けたり無念急所やシャカシャカ砲外しで負けたりといったことが多かったもののそれでもこいつがいたおかげで勝てた試合も何試合もあったため採用してよかったと思う。ハマったら普通に無双してくれる。
17/45 選出率5位
ラウドボーン
(NN フルワスウタ)
ノーマルテラス 天然 @厚底ブーツ
フレアソング/大地の力/怠ける/アンコール
211(252)-×-120-130-135(220)-91(36)
同速意識のS振り
今大会のMVP。この大会はラウドボーンを崩すのがとても難しく対策しないとこいつにボコボコにされてしまう。その対策の中にどくびしやソウブレイズがあるのだがその2つを逆に対策できる最強のポケモン。その上で相手のラウドボーンにかなり強いので2日目以降はとても信頼していた。最終日はイダイトウがいなかったらほとんど出していたかもしれない。厚底ブーツを持たせることでどくびしに怯える必要がなくゲンガー入りにも積極的に選出していけた。また、アンコールという技がとても偉くソウブレイズのビルドを固定して裏のイダイトウで倒す、ラウドボーンのフレアソングを固定して回復させないで押し切るといった使い方ができこいつがいなかったら負けていた試合は何試合もあった。
大会前まではスキスワフワライドを警戒して特性ガードを持たせていたもののゲンガー入りに出せないのがとても嫌だったので最終的にブーツに落ち着いた。ただタラプがないことでサーフゴー相手に安定しなかったところだけは厳しかった。大会終了後の感想としては電気テラスにして大地をテラバにするべきだったと思っている。
仲間大会ではフワライド対策としか考えていなかったため中々このポケモンを選出せず開拓しきれなかったのが今大会1番の反省点だと思っている。
22/45 選出率3位
[3] 基本選出
の枠は随時変更
・がいる場合
がいなければ選出
・がいる場合
がいなければ選出
・がいる場合
を優先的に選出
※相手に草複合がいる場合や不在の時はを先発にしない選択肢あり
[4] ゾロアーク入りの初手の立ち回り
(基本)
波乗りで様子見
(ミミッキュ、ドラパ、イダイトウ♂)
クイタンで交代
選出していれば
ミミッキュにはゾロアーク
ドラパには髪かミミッキュ後出し
ゾロアークだった場合はゾロアークを出して同速お祈り。最悪負けてもゾロアーク自体は倒せる。
(1試合だけ悪波怯み+同速2連負けで突破された)
(ハバタクカミ、ヨノワール)
エナジーや特性の発動で見分ける
・本物とわかった場合
シャドボで殴る
・判断できない場合
波乗りで様子見
(ミカルゲ)
HAの場合
しっぺ返し+不意打ちを耐えないので
波乗り→アクジェで裏の先制技圏内に入れる
イカサマから入ってくれた場合は不意打ちを耐えることが多いので波乗り×2で倒す
HDの場合
しっぺ返し+不意打ちを耐えるので波乗り×2で削る。不意打ちを押してくれたらアクジェ込みで対面勝ち。不意打ち以外でも裏の先制技圏内。
この動きをすることで初手から相手にアドを取られることは基本なかった。
[5] キツい相手
いるだけでラウドボーンを出しづらくなる上にヤバソチャの選出がほぼ確定する。ラウドボーンもいたら選出択になりとても困る。最終戦もイダイトウ♂ラウドボーンでヤバソチャを投げなかったのだがそれもあって負けた。
型が多すぎるため明確な対策ができなかった。試合の流れでうまく倒すしかない。基本ノマテラなのでラウドボーンやゾロアークの格闘テラバで誤魔化すが1度当たった水テラサフゴにはボコボコにされた。それが最終戦。
レッカ持ちに限る。初手のレッカミミッキュは対応できるものの裏から出てくるのは無理。トリル瞑想を積んで無双状態のヤバソチャを流されたりイダイトウのアクジェで皮を剥がしたらレッカが発動して裏がやられたりと散々だった。このポケモンを許してはいけない。
[6] まとめ
今回は構築に自信があったため目標は高く最終2桁を掲げていたがそう甘くはなかった。とはいえ3桁前半という今までと比べるととても良い結果を残せたと思う。44戦目で1700チャレンジに成功した時はとても嬉しかったです。
構築に関しては終わった今になると色々と改善点はあったなと思います。ヤバソチャの素早さをだったりラウドボーンのテラスだったり。ですが自分なりに納得のいく構築を作れたのは我ながらよかったと思います。
もう既に次の公式大会、竜王戦ルールが発表されているので次はそちらの大会で結果を残せるように頑張りたいと思います。またその時にお会いしましょう。ここまでご覧いただきありがとうございました!