白黒パンダと虹色杯 Part 2 (虹色杯 vsざっち)

は遡り、僕が受験を終えてTwitter復帰したころの話。1つの大会が僕の目に飛び込んできた。

「真価の軌跡杯」

参加はできずにちょくちょく配信を観戦してゆるりと楽しんでいた。そして決勝戦。仲良くさせてもらっていたラムカさんが勝ち進んだ。彼を応援するために見に行った決勝のキャス。そこで僕は対戦相手の驚くほど綺麗なメタを目にした。

僕の中のメタゲーム第2期。受験が終わり決勝トナメ常連にもなってくるその前に、僕にとっての理想のメタを見せてもらった。1つの目標ができた。

あの日の配信のアーカイブ。そのキャスの画面でラムカさんが最後に声に出す。

「"ざっちさん"、対戦ありがとうございました」

んにちは。やっちゃんです。
虹色杯2試合目ですね。前回はヤンチャムの活躍もあり勝利を収めることができました。このまま波に乗っていきたいところです。

しかし、どの大会でも鬼門となってくるのは2試合目。僕の2試合目の戦績だけを見たらとても悪いです。直近の大会でも

時封杯 vs ヴァレル
やりたいこと何もできずに完敗

旱星杯 vs あっしゅ
あくびを忘れるガバで負け

DJGP2 vsゴン
択に負けてGファイヤーに全抜きされる

ほぼ負けてますね…。僕にとって2試合目は因縁なんですか…。そんな因縁乗り越えないとSVには行けないですね。今まで以上に気を引き締めていきましょう。

前回記事

https://mzfllw7sbte69eh.hatenadiary.com/entry/2023/04/20/151209

[1] 対戦相手紹介

回のお相手はざっちさん。僕が知ってる限りだと7世代からメタゲーをやっているとても古参の方です。
ここ最近の大会だと進化の軌跡杯という大会で準優勝している方ですね。うん、強い。

そちらの試合のキャスを載せていいかラムカさんに尋ねたところ快く了承をいただきました。こちらのキャスです。

予選
https://twitcasting.tv/ramu_poke/movie/728433075

決勝
https://twitcasting.tv/ramu_poke/movie/733073219

特に決勝戦の方、再戦ということもありますがヤバいですね。(語彙力)
カバルドン対策の風船エーフィ、しかも竜舞の起点にならない甘える持ち。ここまでのことされたらもうどうすることもできませんよね…。それを生かすプレイングもかなりすごいです。果たしてこの人に勝てるのでしょうか…?
いや、ここで弱気になっていられませんね。勝てるのか、ではなく勝ちに行きます。

[2]事前考察

っちさんのパートナーズがこちら。

前回のウホッウッホさんとは逆に水タイプがかなり多いパートナーズですね。しかも雨まであります。さらにカバルドンを軸にした砂展開もありエースもウオノラゴンとドリュウズの2匹がいます。

まぁここで話していてもアレなので早速第1考察へ行きましょう。

(1) 第1考察

ッと見で1つ思ったことは「サイクルは無理だな」ということです。
その理由を少しだけ話しましょう。まずの存在。こいつを受けられるポケモンなんていません。がワンチャンいけるかも?ですが防戦になってしまって不利な展開が続きそうです。そして何よりの存在。を出したとしてもに起点にされてしまう可能性が高いです。しかもを受けられるポケモンはうちにいません。

と、いうことでの2匹がいる時点で対面寄りのPTを組む必要があると思います。

あとはこちらの、というか電気技。に対して電気で殴りたいと思ったらが邪魔になります。そしてそのと水に強い草で攻めると今度はが邪魔になります。相手するのが面倒ですね…。

ここまでを踏まえて1匹ずつ見ていきましょう。

(2) パートナーズ評価


ウオノラゴン ○
サイクル破壊ポケモン。有利対面を取られたらエラガミで全て破壊される、特にバンドリは出したらヤバそう。ペリッパーの雨追い風と合わせられたらもう終わり。


ペリッパー ○
こちらの晴れや砂を妨害できる+追い風でサポートできる。単純に化ボルト以外には技が刺さるのでダイマエースも警戒したい。


ヤドラン △
鉄壁ボディプレやミラー意識の封印など来られたらとても困る。が、上2匹の水タイプと比べたら優先度は低いのではないかと思う。警戒は必須


カバルドン ◎
カバドリとバンドリの対戦はバンドリが圧倒的不利(やっちゃん調べ)なので素直にキツい。こちらも弱点を突きにくいので普通のステロ型ですらキツい。


ドリュウズ ○
ミラーが面倒。ミラー意識の風船まであり得るくらい。
ヤドランも剣舞をすれば破壊はできる可能性があるため対策は必須級。


トゲキッス ○
バンドリやボルトにこそ弱いもののこちらの受けを許さないマジで許せないポケモン。こいつがいるってだけでヤンチャムが出せないことがわかる。瞑想ヤドラン考えて強運の可能性が高いと予想。リリバやヨロギ持ちも可能性高い。


シャンデラ ×
他のポケモンと比べると刺さってなさそう。わざわざ出す必要もないと思う。アタッカーはバンドリがキツいのでトリルくらいだがそれするならヤドランでいいと思う。

が抜けると予想しています。他のポケモンは刺さってるので基本こいつら以外をメタればいいかなと思います。ただは最低限のメタがないと詰む可能性があるのでそこは気をつけましょう。

してここで1つ、ざっちさんのパートナーズの穴が見えました。まぁ、そんな大きな穴ではないのですがね…。
その弱点こそ"素早さラインの低さ"です。
パートナーズ内最速が種族値88。90にすら達していないんですよね。これは何を表しているかというと僕のなどが素早さに振る必要があまりない、ということです。

ただそれを逆手に取られてる可能性もあります。砂展開やダイジェットがあるとはいえ素早さラインの低さは致命的。自由枠からSの高いポケモンが来てこちらの素早さ調整したポケモンを抜き去る、なんてこともあり得ることでしょう。

この記事を見てるみなさんに質問です。
似たような話、どこかで聞いたことありませんか?
ピンと来た人は立派なメタゲーマーです。
そう、メタゲーマーRoom's初回でラムカさんがパートナーズ作成の際意識しているとおっしゃっていたことです。

あ!これ!メタゲーマーRoom'sでやったところだ!わかる!勝てる!すごい...メタゲーって楽しい!

メタゲなんて難しいし、リアルと両立なんて無理だと思ってました。
でもメタゲーマーRoom'sだと両立できる!
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雑な宣伝を終わらせたところで本題に戻ります。この素早さラインの低さは大きな材料になるはずですがこれがざっちさんの作戦であれば自由枠から90族あたりのポケモンが来て上から殴られる可能性もあります。そこは気をつけて考察しましょう。

それを踏まえて次に自由枠を見ましょう。

(3) 自由枠考察

回のように絞り込むのは正直難しいですね。前回ですら外しましたし。
先程の件も踏まえて特に警戒しないといけないポケモンだけ考えましょう。そのポケモンこそですね。

ウホッウッホさんと違いというわかりやすいサポートポケモンがいるので出しやすいですね。逆に言えば読まれやすいということでもありますが…。

そしてもう1匹、
今回バンギが全然刺さってないこと、そして素早さを抜きまで抑える可能性もあることからこいつに暴れられる可能性もあります。

この2匹を考えながら他の自由枠に関してはある程度PTが固まった後にキツいポケモンを見ていきたいと思います。

それではここまでの考察のまとめです

・こちらはサイクルを回すのは難しい。対面的に戦うことになりそう

・相手は素早さラインが低め。天候やダイジェットを除けば最速で

・自由枠からS90族あたりのポケモンが来られると素早さを落としすぎた時困る。特に

(4) 第2考察

回使うPTを本格的に考えていきましょう。

やはりなんといってもSラインの低さ、ここを突いていきたいです。サイクルができないということも含めて対面で殴り合う構築を作っていきます。

今考えてる自由枠の2匹、。その2匹も素早さ自体は低いためこれは耐久振りダイマエースとして持っていくのが良いのではないかと考えました。相手のポケモン全員に上から殴ることができ耐久に振りチョッキを持たせることでにも打ち勝つことができます。

で上から殴ることを前提とした時、先に展開されてその上から殴られることがやはりキツいです。しかし相手が上を取るとしたら砂展開、もしくはダイジェットの2択だと思います。それを阻止するために日照りのと悪戯心で素早さ操作できるを採用します。

+orだと相手のがどうしてもキツそうなのでそこの対策をしましょう。今回用意したのはです。タスキシザリガーの対面性能はとても高い上に悪技でヤドランへの打点にもなります。

これらを踏まえてできたPTを紹介しましょう。

[3] PT紹介


ヤンチャム
型破り @輝石

173(244)-102-125(252+)-×-70(12)-63

ドレパン/地球投げ/挑発/捨て台詞

いつもの相棒ヤンチャムくん。今回は出せる気が全くしないです…。カバドリに対してある程度抗えるといいなの挑発地球投げ型。型破りの理由はヤドランの鈍感対策。だが、ほぼ100%出さない


オノノクス
緊張感 @チョッキ

171(156)-201(124+)-110-×-90-146(252)

ステロ込みでアタック+スチルでダイマキッス確定

臆病キッスのジェット+フェアリー耐え

最速キッス抜き

逆鱗/アイアンテール/インファ/ギガインパクト

トゲキッスとの打ち合いを意識したチョッキオノノクス。緊張感にすることでリリバキッスも対応できる。基本的にこいつをダイマエースとして戦っていきたい。


化身ボルトロス
悪戯心 @ブーツ

185(244)-×-126(194+)-146(4)-107(52)-133(12)

意地ドリュのロック14/16耐え

控えめグドラの玉ストリーム(140)耐え

準速キッス抜き 

10万/くさむすび/挑発/電磁波

怖い顔の素早さ操作で相手のダイマポケモンを弱体化させるポケモン。ブーツを持たせることでステロでのダメージ調整ズレを対策。電磁波ではなく怖い顔なのはもちろんドリュウズに通すためだがドリュがいたらあまり出したくない。


コータス
日照り @風船

177(252)-×-189(92+)-105-111(164)-40

控えめ玉キッスのジェット耐え
控えめ玉グドラのドラグーン(140)最大乱数切り耐え

火炎放射/ボディプレ/あくび/ステロ

サポート要因その2。天候を変えることで上手いことサポートしてあげたい。特に今回オノノクスがステロ前提の調整をしているのでできる限りステロを優先して撒きたい。風船を持たせることで対面カバルドンドリュウズにもある程度有利を取れる。


シザリガー
適応力 @タスキ

155(132)-189(252+)-105-×-75-91(124)

クラブハンマー/叩き/アクジェ/がむしゃら

対面枠。基本ラス1に持っていって上手いこと対面したポケモンを倒してもらいたい。ダイマされた相手には弱いもののダイマを切らせさえすればかなりいい感じに戦っていけると思う。

ちなみにこのシザリガー、ゴンさんに個体をいただきました!ありがとうございます!


ヤドラン
再生力 @ゴツメ

201(244)-×-178(252+)-120-100-52(12)

熱湯/シャドボ/封印/怠ける

最低限のウオノラゴン受け。相手にキッスがいなかった時にもしかしたら出す。シャドボを封印することで相手のヤドランはもちろんシャンデラにも対面で勝てる可能性がある。ついでにカバドリにも強いと結構可能性のあるポケモン。そのかわり出しどころは難しい。

と、いうことで今回は

輝石ヤンチャム
チョッキオノノクス
ブーツ化身ボルトロス
風船コータス
タスキシザリガー
封印ヤドラン

の6匹でいきます!

[4] 対戦

っちさんのPTがこちら

自由枠に。抜けたのは

ペリッパーとウオノラゴン!?

考察外しまくりですね、これ。ほぼほぼいるポケモンだと思ってました。とりあえず選出を考えましょう。とは言ってもヤンチャムもヤドランも出せないのでほぼ決まってますが…。

を裏に添えることは確定です。問題は初手のポケモン

…ここはにしましょう。水タイプ2匹がいなくて地面2匹が残ってる状況。を選ぶ理由もないです。

僕にとっては勝負の2試合目。運命はおそらくこの1試合で分かれる。

相手は格上、経験の差も、実力も、おそらく僕が負けている。
あの日見た対戦から、僕のメタゲに対しての意識が変わった。1つの目標となった。
ただ、今この瞬間だけはその目標は忘れるとしよう。"勝利"だけを考えよう。
あなたという強者を倒すために、俺と最愛の歩んできた考察という名の軌跡全てをぶつけさせていただきましょう。

ざっちさん、対戦よろしくお願いします。

対戦はこちらをご覧ください
https://twitcasting.tv/yattyan_poke/movie/750194033

[4] 振り返り

ここからは対戦の内容が含まれます。ご注意ください

なんとか勝利できました…。ほんとなんとか、ですけどね…。
今回に関しては噛み合いがとてもよかった、そして運もよかったですね。

まず相手のに関して。あいつはHD振りだったらしいです。あのがAに振っていたらが砂込みで倒されておそらく負けていたでしょう。

ではどうするべきだったのか。
1番被害を抑えられたのはダイマすることでしょう。しかしこれは相手のダイマしてこなかった時には裏目となってしまう。そのためプレイング面に関しては大きなミスはなかったのかなと思います。しいて言うならでステロ撒いたところ。裏まで考えると撒いておくべきでしたが目の前のも削るべきだったので何とも言えないですね...

問題があるのであれば考察と選出でしょうか。
まず考察に関して。明らかにを舐めた考察だったなと思っています。がアタッカーの時の対策、ましてやダイマを考慮してなかったのがよくなかったです。普通にささっていますしね。

そして選出。これは初手でもよかったかなと思っています。結果論と言われるかもですが試合中にもあったようにの晴れが邪魔になってしまうんですよね。それを考えるとより先にを出してもよかったのかなと思います。
が、そうしてたら多分負けてました。その場合砂が残るためにダイアースされるとが1ターンでやられてしまいます。そこからはお察しの通り。
ではは倒せなかったと思います。ラッキーでしたね。まだまだ精進しないといけません...。そもそも自由枠が単純に決めすぎてたかもですがね。

なにはともあれ、反省するところは反省してこの勝利を喜びましょう。

そして虹色杯予選としては2連勝です!かなり予選突破に近づけましたね。しかしここから2連敗してしまっては意味がありません。このまま全勝で予選を抜けられるように頑張りましょう!

次回 黄色の新たな閃光 ヴェレーノ